【
武曲 mukokuのストーリー】
「殺す気で突いてみろ!」矢田部研吾(
綾野剛)は、まだ小学生だった自分に、
日本刀を突き付けて剣を教えるような警察官の父親・将造(小林薫)に育てられた。
おかげで腕は上がり、大人になって高校のコーチとして活躍していたが、
父親とのある一件から、進むべき道を見失い剣も棄て今はどん底の生活を送っている。
警備員として働いている時以外は、酒に溺れる毎日。
研吾と同じ鎌倉の街に住む羽田融(
村上虹郎)は、ラップのリリック作りに夢中の高校生だが、
台風の洪水で死にかけたというトラウマを抱えていた。
ある時、同じ学校の剣道部員にからまれ、剣の勝負でかたをつけることになる。
融は剣には何の興味もなかったが、光邑の発する剣の道の言葉に心を惹かれ、
また僧侶でもある光邑の泰然としたペースに絡めとられ、いつの間にか剣を習うことになる。
師範の光邑雪峯(柄本明)は、融の剣の素質を即座に見抜き、研吾を立ち直らせようと融を研吾のもとへと送り込む。
実は光邑はかつて、研吾の師でもあった。
翌日、研吾が道場に現れ、融が届けた封筒の中身の白紙を取り出し、
「こんなイタズラ、やめてもらえますか」と光邑に怒りをぶつける研吾。
光邑から融をさして「今のおまえでは、この小僧にも勝てんぞ」と挑発された研吾は融と対戦し、光邑の言葉通り1本とられてしまう。
激昂して野獣のように暴れまくりフラフラと出ていく研吾を引き留め、酒をやめるように諭す光邑。だが、研吾は力なく笑うだけ。
一方、研吾と剣を交わして以来、融の心はざわついていた。
本気の殺し合いのような研吾の狂気の剣に比べたら、部活動での練習には何の刺激も感じられない。
かつて台風の雨で堤防が決壊した時、水流にのまれて死にかけた経験のある融は、
生と死のあわいを、もう一度感じてみたいと思っていた。
何年かに一度の巨大な台風の夜、突き上げる衝動を抑えきれない融は、研吾を待ち伏せる。
「俺と勝負してもらえませんか」──遂に、嵐の夜に二人だけの決闘が幕を開ける──。
【出演】
綾野剛 村上虹郎 前田敦子 他
【監督】
熊切和嘉【製作】
日本 【公開】
2017年
参照:【
Wikipedia】【
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シネマトゥデイ】【
Movie Walker】
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予告】
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